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共に働く仲間を求めて

取締役 企画管理部長

千葉 一之

NCIのビジネス

当社は、現在から凡そ30年前の1988年に設立されました。当時はメインフレーム全盛の時代であり、大手ベンダーがハードウェアからソフトウェアまでを独自に開発供給し、ユーザーはハードウェアを選んだら、アプリケーションソフトに至るまでコンピュータシステム一切合切をベンダーに丸抱えされる時代でした。その後、1990年代後半になってWindowsやUNIXなど搭載する機器を選ばないOS(オペレーティングシステム)が登場しオープン化の時代が到来しました。

ユーザーは自分たちのニーズに合致したハードやソフトをベンダーの垣根を超えて選択することが可能となりましたが、逆に自分たちに最も適したツールを自ら選択しなければならなくなりました。この頃から情報技術(IT)の進歩はまさに日進月歩であり、専門家ではないユーザーにとって自分たちに合ったシステムを構築するのは容易ではありませんでした。

そのためベンダー各社が提供する様々な製品・技術を中立の立場で評価検証し、ユーザーがシステムを構築する目的に最も適した技術を組み合わせてシステム構築を行うシステムインテグレータ(SIer)が求められるようになったのです。

当社はこのような時代背景のなか、自身もユーザーとして巨大で複雑なコンピュータシステムを構築して鉄鋼製品を供給していた新日鉄(現日本製鉄)が、ユーザーサイドの視点でシステムインテグレーションサービスを提供することで企業の競争力向上に貢献しようと、様々な産業に精通している伊藤忠商事との合弁会社として発足しました。

NCI-SEとは

システムインテグレータには、目まぐるしい情報技術の進歩に着実にキャッチアップし優れた製品やサービスを⾒極める「評価検証力」、限られた時間とコストの内で最善のシステムを構築する「システム構築力」、さらにユーザー、外注パートナー、プロダクトベンダーなどシステム構築プロジェクトに関わる全てのステークホルダーを的確にコントロールし、計画通りにプロジェクトを進行させる「プロジェクトマネジメント力」が求められます。これらは、世の中ではアーキテクト、アプリケーションSE、プロジェクトマネジャーと称される役割になります。
また、顧客の抱えている課題や目標をいち早く察知し、システムによる解決策を提案するコンサルやセールスエンジニアとしての役割も必要となります。

このようにシステムインテグレータには多様な機能が必要です。しかし、当社は決して大きな所帯ではなく、百数⼗名の所帯で多くの顧客に対してこれらの役割を果たしていかなければなりません。よって、当社では一人のSEが複数の役割を担えることを求めており、この役割を果たせる者を「NCI-SE」と呼んでいます。

これは決して容易なことではなく、優れたポテンシャルの上に絶え間ない学習と現場での経験の蓄積が必要となります。しかし大変な分、システム構築の最前線に単なるピースとしてではなく主役の一人として参画し実際にプロジェクトを動かすダイナミズム、苦労してシステムを立上げた後の大きな達成感、そして何よりSEとしての自らの成長を手に入れることができるのです。

NCI-SEに成長するために

上述した通り、NCI-SEに成長するには各自の努力が前提となりますが、会社として1日も早い成長を支援する施策を用意しています。まず入社後、社会人としての基本的な行動様式を身に付ける研修を受けていただいた後、引続き開発言語やデータベースなどの基本的なITスキルの習得、更には実際にチームを編成して模擬的にシステム構築を行いながらプロジェクトで起こり得る事象とそれらへの対処方法を習得する研修を数ヶ月かけて集中的に受講していただきます。

その後実際のプロジェクトに配属され、先輩社員が指導員となり、実際の現場での経験を通した所謂OJTにより更にスキルを磨いていただきます。実地での経験を積み上げる一方、中長期的な成長を促すために当社では役割ごとに「キャリアモデル」という成長モデルを規定しており、それに基づき適宜自身がどのレベルに位置しているか自⼰評価できるようにするとともに、上司との定期的な対話(1on1ミーティング)を通じてステップアップに必要なポイントやそのために必要なアクションについて指導を受けることになっています。

SEとしての成長には個人の努力と一定の経験が必要となりますが、効率的な成長を進めるための仕組みを用意することで、社員の成長を会社全体で支援していきます。

ITの世界を目指すみなさんへ

冒頭で当社の成り立ちについて説明しましたが、時代背景は当時と変わらず、いや更に拍車がかかっている状況です。ITの役割は「自動化」や「効率化」を進める道具から今や電気や⽔道のような社会インフラへと昇華しています。もはやITが無い社会⽣活は考えられません。企業においてはDX(デジタルトランスフォーメーション)と称して、ITを使ってビジネスの革新、更にはビジネスの創造を図っていこうとしています。このような中で我々SIerの使命は、高品質のシステムを低コストで開発することに限らず、顧客と一体となってITを通して事業成長や事業変革を促進することになっています。

このようにSIerの使命が高度化していく中で、SEに求められるスキルは増々高くなっていきますが、とてつもなくやり甲斐のある仕事になっています。SEの仕事は孤独な個人戦のイメージがありますが、実はSIは壮大な団体戦です。各人が自分の役割を完璧にこなしながら、少しずつ互いをカバーし合う。リーダーは配下を力強く鼓舞しながらプロジェクトを推進し、メンバーはそんなリーダーを信じて支えていく。個人のパフォーマンスが基本ではありますが、チームとしての調和が図られなければプロジェクトの成功にはたどり着けません。

当社は、自身の成長に貪欲であり、かつ仲間との一体感や共に喜びを分かち合う感性を持った若き力を渇望しています。決して容易な道程ではないかもしれませんが、ともにITの高みを目指していきましょう!!